『君のためなら千回でも』 著:カーレッド・ホセイニ
「君のためなら千回でも!」召使いの息子ハッサンはわたしにこう叫び落ちてゆく
凧を追った。同じ乳母の乳を飲み、一緒に育ったハッサン。知恵と勇気にあふれ
頼りになる最良の友。しかし十二歳の冬の凧合戦の日、臆病者のわたしはハッ
サンを裏切り、友の人生を破壊した。許されざる仕打ちだった。だが二十六年を
経て、一本の電話がわたしを償いの旅へと導く
ったので原作を読んでみました。
おかげですっきりしましたよ、後半にかけてまでは映画と同じでしたなので映画の
シーンを思い出しながら読めたので面白かったです。
文章なぶん主人公のへたれっぷりがあまり気になりませんでした。
大人になっていてへたれっぷりは健在でお父さんが死ぬまでのお父さんへの依存ぶ
りはイライラものでしたよ、主人公がアフガニスタンへ帰郷してからもハッサンの息子
を救うことをためらいアメリカに残っている妻と順調に作家活動が進んでいることを
理由に重い腰を上げないところなんて相変わらずです。
やっとその気になったけどハッサンが自分の異母兄弟だと知ってからというのが・・・
少年時代からのハッサンへの仕打ちに対する贖罪という思いから動いたわけではな
いのです。
彼にその感情が芽生えたのはハッサンの息子がいる土地に着いて現地の実情を目の
当たりにしてからですね、はっきり罪の意識を感じたのはハッサンの息子と出会ってか
らです。
でもそれからの意識改革は劇的だったので映画版の彼よりはよかったですね、また
映画版では描かれていなかったけどハッサンの息子をアメリカに連れて帰るのにかな
り苦労しています。
自殺未遂などもありドラマ性が強く胸が詰まるシーンもありました何故映画版でカット
したのか理解に苦しみます。
このシーンを読むだけでも原作を読む価値があると思いますよ
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