【NOVEL】 QED 鬼の城伝説
著者:高田崇史
出版社:講談社
初版:(2008年)
形態:文庫
ノベル:講談社ノベル(2005年)
他出版:なし
シリーズ:QEDシリーズ
ジャンル:ミステリー
【あらすじ】
桃太郎の鬼退治は、曇りなき善行だったのか?岡山・吉備津神社に今も伝わる
鳴釜神事では、大和朝廷によって退治された鬼神「温羅(うら)」が、釜を唸
らせて吉凶を告げるという。一方、桑原崇(タタル)は、旅の途中、鳴ると凶
――主が死ぬという大釜に遭遇。事実、土蔵に長男の生首が。事件の核心“桃
太郎伝説”の騙りとは?
の元に一通の投書が来て事件を解明してほしいというものでした。就職してからしっ
かりレギュラーの座を射止めた奈々の妹沙織がそれに便乗して小松崎とともに岡山
へついでだからお姉ちゃんも夏休みをとって一緒に行こうよって事になりめずらしく崇
は参加することが決まっていたので喜んで・・・参加することにそして彼らが岡山にて
観光名所を桃太郎伝説の説明を聞きながら回ってる間に事件は連続殺人へと発展
していき犯人の自殺という展開まで進んでしまいます。
結局はうんちくがメインなのだけど崇の出番は後半に入るぐらいですでに駒は出そろ
っている状態でした。
それまでのうんちくは勉強してきた沙織と投書してきた犠牲者の婚約者の友人二人
によるものでした。
このシリーズも旅をしてはそこでという展開が定着してしまっておりなじみの警官
たちというのが決まっていないのがいいですね
ただキャラ的にどの警官も似たようなタイプなので個性がないです
桃太郎による納得できない部分・・・鬼はどんな悪さをしたから桃太郎に退治されなき
ゃならないのか?誰もが疑問に思うこのことについてしっかりうんちくを披露してくれ
ています。
桃太郎伝説はかなり研究されているようですが私ら普通の人には知らないことばかり
です。
物語は物語としてしか認識していないですよね、今回ラストでは沙織がナイス突っ込
みをしてくれたので奈々と崇にもそれぞれの思いがあるのでは?という部分がわかり
ます。




