【NOVEL】 タリスマン
著者:スティーヴン・キング
出版社:新潮社(初版1987年)
翻訳者:矢野 浩三郎
発表年:1984年
原題:The Talisman
形態:新潮社文庫
単行本:なし
他出版社:なし
ジャンル:ファンタジー
シリーズ:ノンシリーズ
【あらすじ】
ジャック・ソーヤーは12歳、病身の母と2人、アメリカ東海岸の保養地でひっそり暮
している。母の病気は癌らしい。ある日さびれた遊園地で、ジャックは不思議な黒
人スピーディに出会ったタリスマンがあれば母は助かる、そう彼は教えてくれた。
タリスマンとは一体なんだろう?ジャックは独り試練の旅に出発する―母の生命を
救うために。
合い家族ぐるみのつきあいをするほどのなかだそうです
そんな彼らに共同制作という話が出るのに時間はかからなかったようです。
訳者後書きにてどういうふうにこの作品を書かれたか少しかかれてたけど分担し
て書いたとなってます。
果たして分担して一つのストーリーができあがる物だろうか、できあがってるよね
お互いを認め合ってるからこそなのだろう
この作品はキング作品らしさと言うのがあまりないです。
合作だからかな?でも一つの物語としてはやはりキングという感じがします
ストラウブの氏の作品を読んだことがないので比べれないんですがきっとストラウ
ブらしさというのも出てるんでしょうね、物語はジャック少年がガンに冒された母
親を救うためにタリスマンを探すという話です。
もちろんキングが絡んでる以上それだけではありません、この世にはいくつもの
世界が重なり合いもう一つの世界テリトリーと言いますがテリトリーには分身者
(ツィナー)がいます
テリトリーでの自分ということですね、テリトリーとこっちの世界とを行き来できる
のは少人数で主人公ジャックはもちろんテリトリーとこっちの世界を行き交うこと
ができます。
そして母親はテリトリーでは女王でありやはり病気に冒され死にかけています
その病気を治せるのはタリスマンだけなんですね、そして女王亡き後世界を手
に入れようとたくらむやつがいるわけです
彼らの執拗な追跡にあいながらジャックは旅を続けます
旅を続ける主人公にはこちらの世界でもテリトリーでもいくつもの試練がありま
す。
それらの試練を乗り越えていくうちに7歳の少年ジャックは大人へと変わってい
きます。
母思いの少年による冒険ファンタジーといえますね
この作品の後20年以上の時を経て再びキング氏とストラウブ氏の手により続
編「ブラックハウス」がかかれました
20年後の話でジャックは30代になっていました。




