【NOVEL】 悪魔の涙
著者:ジェフリー・ディーヴァ
出版社:早川書房(初版2000年)
翻訳者: 土屋 晃
発表年:1999年
原題:The Devil's Teardrop
形態:文庫
単行本:なし
他出版社:なし
ジャンル:ミステリー
シリーズ:ノンシリーズ
【あらすじ】
世紀末の大晦日午前9時、ワシントンの地下鉄駅で乱射事件が発生。間もなく市
長宛に2000万ドルを要求する脅迫状が届く。正午までに"市の身代金"を払わな
ければ、午後4時、午後8時、そして午前0時に無差別殺人を繰返すとある。手掛
りは手書きの脅迫状だけ…FBIは筆跡鑑定の第一人者パーカー・キンケイドに出
動を要請した。
イドが主人公を務めるスピンオフ作品になります。
主人公の文章鑑定のスキルがいまいち生かされてないように感じるのが残念
です。
ヒロインに出会ってすぐに好意を抱きあまつさえ実は両思い的な展開にも辟易
しました
そんなお話は期待してません、この作品において主人公たちのほうにはあまり
魅力がなかった。
パーカーの子煩悩ぶりは結構好感が持てるがその他のキャラはなんだか薄い
ですね、それよりも実行犯のディガーと指示する男のコンビのほうが生き生きし
ていたように思えるんだよね、序盤指示する男がいきなり交通事故で亡くなっ
たときにはあれ?っておもったけど、指示があるまで計画どおり殺して回れと
言う指示にディガーがどう動くかなどそっちのほうが面白かった。
リンカーンシリーズに比べれば推理という部分に関してちょっとおおざっぱとい
うか物足りなさを感じるのは文章鑑定というスキルが生かされず面白味に欠け
るからだろうと感じますね
ところで親権問題はどうなったのでしょう?それが一番気になります。




