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ねむりねこのゲームと本と映画のお部屋

ねむりねこが大好きなレトロゲームと小説と映画のお話です。
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『沈黙の森』 著:C・J・ボックス

沈黙の森
ワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケット。気持ちは優しいが州知事を偶然検挙
してしまうような不器用な男。ある日裏庭で娘と見つけた死体は、かつて彼の銃を
奪おうとした密猟者だった。次いでキャンプ場にも2人の死体が


新人でありながらアンソニー賞、マカヴィティ賞、バリー賞、ガムシュー賞の4冠を
とった作品ということで楽しみに読み始めました。
でも正直四つの賞がどういった物かわかんないけど(^^;
面白い作品ではあったけどミステリーとしてはいまいちです。単純な作品で裏表も
なく読みやすいし何より悪がきちんと裁かれて終わるのに好感が持てた。
海外ミステリーはやたらと犯人もしくは殺人鬼が追いつめられた主人公もしくは
ヒロインに殺されて終わるものですがこの作品はきちんと捕まえ法の裁きを受けて
終わるのがよいです
それにこの作品はミステリー部分を要点に描かれてはないと思いました。
愛する者を守ろうとする父親の姿を描いてると思った。
新人の猟区管理人として赴任したばかりの主人公には親しい者がない、そんな中
で自宅の庭で男の死体を見つける、頼れるのは自分だけ、村の住民は自分を頼っ
てもくれなければ協力もしてくれないそんな中厳しい家計を維持するためにがんば
るお父さん娘二人のためにもこの仕事を失うわけにはいかないと結構現実感のあ
る物語りでした。
また二人の娘達が実に可愛く描かれています。8歳になる長女のシェリダンもこの
作品の重要人物で彼女の視点が友達の居ない寂しさ親の愛情を一心に受けたいと
願う寂しさなど彼女の心理も描かれており胸が熱くなります。
自分を心から愛し続けてくれる存在をペットに求めるなかあるひ彼女は見たことも
ない動物の家族を見つける彼らに名前を付け愛情を注ごうとする姿がいじらしいです。
ミステリーとしては物足りないけど家族のドラマとしては面白かった。

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