【NOVEL】 ビッグ・ドライバー
著者:スティーヴン・キング
出版社:文芸春愁(初版2013年)
翻訳者: 高橋 恭美子 風間 賢二
発表年:2010年
原題:Full Dark,No Stars
形態:単行本
文庫:文春文庫
他出版社:なし
ジャンル:サスペンス
シリーズ:中編集
【あらすじ】
小さな町での講演会に出た帰り、テスは山道で暴漢に拉致された。暴行の末に殺
害されかかるも、何とか生還を果たしたテスは、この傷を癒すには復讐しかないと
決意し…表題作と、夫が殺人鬼であったと知った女の恐怖の日々を濃密に描く「素
晴らしき結婚生活」を収録。圧倒的筆力で容赦ない恐怖を描き切った最新作品集
怖い作品になっています。
『ビッグ・ドライバー』
この作品は女性小説家のテスが待ちの講演会に出席した帰りにレイプされてしまい
ます。
この作品はそこまでを怖く表現しているのではなく、それ以後テスの復讐を映画
いてます。
ですが3人の容疑者に復讐を果たしますがその辺の描写はあっさりしています
簡単に相手を倒せちゃいますし、それよりも復讐の行動を起こすまでと復讐を開始
してからの心理描写を描いていると感じました。
殺したいほどにくいけれど実行に移すまでの葛藤や計画を立てる段階でもまだ引き
返せることを前提にテスは計画を立てたり、読んでいて犯行よりも犯行までの心理
を描いた作品は珍しいなと思いました。
ちょっと最後は都合よく終わったかなという気もしますが・・・最後になぜ彼女に連絡
し彼女はテスの事後処理を引き受けたのか、たった一度言葉を交わしただけでしか
ない相手に
『素晴らしき結婚生活』
この作品は20年連れ添って2人の子供に恵まれ素晴らしい夫婦生活をおくっていた
のに実は旦那が連座殺人鬼だったというお話です。
こんなことはあり得るのか一見非現実的な話ですけど実はアメリカで実際にあった
事件を20年間気がつかなかった奥さんの視点で20年の幸せな結婚生活のなかで
夫が殺人を犯し続けていたことに気がつかない、気がついてからの奥さんの心理と
はという部分を描いています。
実際の事件での奥さんとこの作品の主人公の行動や心理描写はもちろん違っては
いますけど、作品中のお話は実際の事件とほぼ同じだそうです。
実際にニュースなどで人ごとのように殺人事件のニュースを見ていたら実際に自分
が加害者の家族となったら・・・




