【NOVEL】 監禁
著者:ジェフリー・ディーヴァー
出版社:早川書房(初版2000年)
翻訳者:大倉 貴子
発表年:1998年
原題:Speaking In Tongues
形態:文庫
単行本:(1998年)
他出版社:なし
ジャンル:ミステリー
シリーズ:ノンシリーズ
【あらすじ】
神に憑かれた牧師アーロン。彼は神への生贄として少女を誘拐朽ちかけた教会に
監禁する。置き手紙から当初は家出と思われたが、状況に不審な点を感じた少女
の父親テイトは、元妻とともに娘の行方を追う。テイトの協力者を悪魔的な機知で
次々始末していくアーロンが最後に目指すものは?
ちの戦いを描いています。
ですがこの作品におけるキーワードは「言葉」だと思うんです。
ある意味犯人アーロンも誘拐された少女ミーガンの父親テイトも言葉を武器とした
職業のいわば言葉のスペシャリストです。
アーロンは牧師でありカウンセラーでもある、テイトは元弁護士でその巧みな話術
であらゆる人を有罪にあるいは無罪にしてきたわけで中盤にかけては犯人アーロ
ンの狡猾さと残忍さをこれでもかと描写しアーロンの狂気を描いてました。
後半にはいるとテイトとアーロンの話術合戦が展開し一体どっちに軍配があがる
のだろうと夢中になりました。
結局隠し玉を持っていた方に軍配が上がったけどその隠し玉自体が読んでる私も
ビックリした。
ここまで来てそう来るか!
ディーヴァーの凄さに舌を巻きます。
アーロンがミーガンを誘拐し監禁した動機はなんだろう?彼の計画とは一体?た
くさん犠牲者が出たようで終わってみると実は一人しか死んでなかったりするのも
良かった。
自分の計画の前に立つ邪魔者はあっさり排除する何が彼を突き動かしているの
か意外な真相に二度ビックリです。




