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ねむりねこのゲームと本と映画のお部屋

ねむりねこが大好きなレトロゲームと小説と映画のお話です。
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【NOVEL】 火のみち [著] 乃南アサ

火のみち
著者:乃南アサ
出版社:講談社
初版:(2013年)
形態:文庫
単行本:2004年
他出版:なし
シリーズ:ノンシリーズ
ジャンル:ヒューマンドラマ


【あらすじ】
たった一人の妹を守るために、人を殺した男。心を焦がす、怒りと憎しみを、「土の冷たさ」だけが鎮めた
時間が止まった刑務所の十年。自由。希望。命の実感。そのすべてを奪われ赦されることもない男がた
どる、壮絶な人生。

南部次郎という焼き物を愛した一人の男の人生を描いた人間ドラマです。
舞台は戦後の昭和、次郎は妹を守るために人を殺した。
殺されても当然な男だったが次郎は10年という刑期であまりのものを失った。
しかし彼は刑務所で陶芸と出会う、それが陶芸家南部次郎の出発点でした。
上巻ではそんな次郎とたった一人の妹の君子の人生を描いています。所々でその年に起こった事件
などを挿入していますね、時代のために学校に行けなかった次郎が妹の薦めで勉強に励む知識をえ
るという楽しさを覚えた次郎の必死さが伝わってきます。
もともと次郎は頭がよいのだと思うそして根が純真でるがゆえにすぐに吸収してしまう分からない
言葉などは調べる10年の刑期を終えたときは立派な知識を持っていました。
下巻では陶芸の道を歩む次郎が中心に描かれていました
人のぬくもりを知らずに土の冷たさをしった次郎何とも不器用な生き様に読んでいる私自身何とかし
てあげたいと思わされます。
彼の道には不思議と人が集まる、八重子に綾に喜多川に伝田や満男親子・・・人のぬくもりを拒絶
するのに人が集まるのも次郎の魅力だったように思う、自分のために殺人を犯した兄を守るために
がんばる君子、少女時代から女優になってずいぶんと変わってしまったが兄に対する気持ちだけは
昔の少女時代の君子でした。
彼ら家族の人生は波乱ずくめです。
姉は幼い頃に家族を守るために体を投げ出しました。
そのお金で仕送りし家族を守りました。
思えば次郎だけではなく彼ら家族が日本に戻ってきたときから火のみちを歩き始めていたのではな
いでしょうか・・・志半ばで舞台を降りてしまった次郎、思えばずいぶんと遠回りしてきました。
陶芸への飽くなき探求心彼は真の陶芸家だったと思います。
波乱ずくしで決して平坦な道を歩いていないけど彼の人生は誇りを持ってもいいと思う、どんなこと
があっても自分の夢に向かって突き進む不器用な性格でずいぶん損はしてきた体もこわし動きもと
れなくなった志半ばにして舞台を降りなければならなかった。
しかし彼は人のぬくもりを知り人のぬくもりを得た。
確かに遅すぎるけど私は南部次郎が哀れだとは思わないなぜなら彼にはずっと彼を慕う者達に囲
まれていたのだから・・・・たとえ夢が叶わなかったにしても彼の人生は歴史に残るだろう
彼の名前は忘れられることはないだろう、稀代の陶芸家南部次郎は人の心に残るだろう・・・

この作品は南部次郎の物語りである

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