【NOVEL】ジェラルドのゲーム [著]スティーヴン・キング
著者:スティーヴン・キング
出版社:文芸春愁 (初版2002年)
翻訳者:二宮 磬
発表年:1992年
原題:Gerald's Game)
形態:文庫
単行本:-----
他出版社:-----
ジャンル:サスペンス
シリーズ:ノンシリーズ
【あらすじ】
季節はずれの山中の別荘。妻を緊縛してセックス遊戯にふけるはずだったジェラルドは急死、床に転
がっている。バンザイの恰好で両手をベッドポストにつながれたまま取り残されたジェシーを、渇き
寒さ、妄想が襲う。そしてさまざまな“声”が彼女の思考に入りこんで…。
こと、そしてベッドに手錠で固定された状態で、別荘は山の奥にあり、完全な監禁状態なんです
どうせ倒れるなら手錠する前なら良かったんだけどね
それだとこのお話自体なくなっちゃうのか、実はこの作品この状態から自力で助かるまでの作品なん
です。
それだけ?の話だけど彼女の心理的描写をリアルに生々しく痛々しく描写されています。
よくここまでと思うくらいのリアルさです。
次第に精神的に追いつめられる主人公、喉の渇きも手伝い幾人もの幻聴人物の声を聞き、叱咤激
励もあればあきらめろという声もある、家に侵入してきた野犬がジェラルドの遺体をついばんだり
過去のトラウマを思い出したり、幻覚をみたり次第に追いつめられていくヒロインが最後にとった行
動とはそして助かった彼女の代償とは?
ほんの数日間の出来事が彼女に暗い影を落とす
私がどうしても読めなかったのは水差しを割り破片で手首を切り流れる血を潤滑剤にし手錠から無理
矢理手首を抜くシーンが頭に浮かんで読めなかった・・・とってもリアルに細かく描写しているので
思わず目をつむりましたよ
しかし、全体的にとてもキングらしい作品だなと思います。、手錠につながれ人里離れた絶望的な状態
からの生還を描いたほん作品はお薦めです。




