【NOVEL】 皇帝のかぎ煙草入れ [著]ジョン・ディクスン・カー
著者:ジョン・ディクスン・カー
出版社:東京創元社(初版1981年)
翻訳者:井上 一夫
発表年:1942年
原題:The Emperor's Snuff-Box
形態:文庫
単行本:なし
他出版社:東京創元社
ジャンル:ミステリー
シリーズ:ノン・シリーズ
【あらすじ】
向かいの家で、婚約者の父親が殺されるのを寝室の窓から目撃した女性。だが、彼女の部屋には
前夫が忍びこんでいたので、容疑者にされた彼女は身の証を立てることができなかった。物理的には
完全な状況証拠がそろってしまっているのだ
を目撃!元夫と共に居たために警察にそのことを言えないままでいた。まるでヒッチコックの「裏窓」
である、この後主人公が犯人に狙われるのか?などと想像してしまったら終わりです。
なんと犯行を目撃した主人公が犯人の容疑をかけられると言う展開に!やられたと思ったね、先入
観は怖いね読んでる途中から進路変更です。
自分が犯人でないことは自分と元夫しか知らない・・・何故か状況証拠は主人公が犯人であることを
示している、雇い主を嫌う女中や怪しさ全快で善人面をする婚約者の家族達一体誰がモーリス・ロー
ズ卿を殺害したのか、この作品の主人公は探偵役ではありませんそこが新鮮でした。
主人公は犯人と誤認されているイヴ・ニール夫人です。
美貌の持ち主で信じ込みやすい彼女は苦境に陥って強さも発揮します。
強い女性が主人公と言うこともあり面白く読めました。
彼女自身切れる頭を持つわけではないです
そっちは探偵役であるキンロス博士の仕事ということで、犯人は彼女ではないなら誰なのか?ロウズ
家の人たちが犯人ではないのか?私もそう考えたんですが・・・




