【NOVEL】ランゴリアーズ [著]スティーヴン・キング
【著者】スティーヴン・キング
【出版社】文芸春愁 (初版1999年)
【翻訳者】真野 明裕
【発表年】1990年
【原題】The Langoliers
形態:文庫
単行本:1996年
他出版社:- - - - -
ジャンル:SF ホラー
シリーズ:ノンシリーズ
【あらすじ】
ランゴリアーズ―ジャンボ旅客機で目覚めると、大半の乗客が消えていた…。秘密の窓、秘密
の庭―「俺の小説を盗んだな」と言って付きまとう凶悪な男、実は…。
た中編集です。といっても一遍が400ページ近くあるので長編二冊分というかんじだけど・・・
表題でもある「ランゴリアーズ」は時間軸をベースとしたSF作品です
オープニングで目が覚めた盲目の少女を使って機内の様子を語るのが実にうまいですね
すごく怖かった。
彼女の恐怖が読者の恐怖です。
そして彼女の悲鳴を聞き集まったのは11人だった。
話が進んでもなぜ11人以外の人が消えたのか、作中で作家の人がマリー・セレスト号をたと
えとして使ってましたがまさしくその通りという感じです。
それが破られたのはようやく空港に降り立ち飛行機の外を知ったときです。
外の世界はあまりにも違いすぎた。
盲目の少女が怖がる音とは何か?狂った証券マンがおびえるランゴリアーズとはいったい
何なのか?この世界を脱出するすべはあるのか・・・とても読み応えのある作品でした。
「秘密の窓、秘密の庭」この作品もある意味時間に関係していると思う、この一冊の本は時間
をうまく使った作品だなと思いました
主人公である作家の元にやってきたシューターという老人はあうそうそう彼は「俺の小説を盗
んだな!」だった。
盗作疑惑をベースにしており次第に精神的に追い込まれていく主人公がリアルに怖かった
矛盾があるといえばかなりあるし突っ込みどころもある、はっきり言えば最初の段階で警察を
呼ぶのもいいし、名誉毀損で訴えてもいいハッキリさせたければ出版社に連れて行って証拠
を突きつければいいなぜできなかったのか?それが最初の主人公に対する違和感シューター
とは何者なのか?作家は狂っていったのか?いや最初から狂っていた。
それは昔彼が・・・・




