【NOVEL】ドランのキャデラック [著]スティーヴン・キング
【著者】スティーヴン・キング
【出版社】文芸春愁
【翻訳者】小尾 芙佐
【発表年】1993年
【初版】2006年
【原題】Nightmares & Dreamscapes
【形態】文庫
【他出版】- - - - -
【ジャンル】サスペンス・ホラー
【シリーズ】短編シリーズ
【あらすじ】
敵は厳重な警備下にいる。倒せるチャンスはただひとつ、自動車で移動している間だけ…。
妻を殺された男が犯罪組織の大物に挑む復讐戦。完全防護のキャデラック相手に仕組ん
だ奇想天外な計略を描く表題作ほか、キング一流の恐怖の物語から意外な結末が待つ
アイデア・ストーリーまで、巨匠の多彩な才能を味わえる傑作短篇集。
織のボスに妻を殺された夫が彼に復讐すると言う話でしたが・・・復讐の仕方が良くこんな
こと思いつくなというもので感心させられました。
厳重な警備なので彼を死に追いやる隙があるのは車で移動中というそれでもチャンスとは
おもえないんだけど、その他には「ナイトフライヤー」が収録されてるのが嬉しかったです。
映画では3作まで作られてるのかな、私は見てないけど短編はあっさりしていて面白かった。
タブロイド紙の記者が連続猟奇殺人事件がヴァンパイアの仕業という噂を聞きつけネタに
なると調査を開始したら本物だったと言うおちでお食事後だったので犠牲にならなくてすん
だと言うお話です。
あと面白いと思ったのは「ポプリ」ですね、悪徳な金貸しからお金を借りて首が回らなくなり
子供をさらってトルコ人に売りさばいていた男がモールでさらった男の子は人間の姿をした
怪物の子供だった・・・
おかしいと思いつつも売らなきゃ自分が殺されるという思いで車でトルコ人の元に向かう中
子供の異常性に気がつく、そして男の子は助けないとポプリに殺されるよ、ポプリは僕の臭
いをかぎつけるんだ、ポプリは空を飛べるんだよと警告する・・・そして・・・
面白いのが怪物の子供が何故人間のモールにいたのか、ポプリと一緒に「忍者タートルズ」
のフィギアを買いに来てたというとこですね
ポプリの一言「この子をそっとしておけば良かったんだ」この一言が男が聞いた最後の言葉
でした。
残りの短編もキングならではのアイデアで楽しめます。




