ねむりねこのゲームと本と映画のお部屋

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【NOVEL】 きつねのはなし [著]森見登美彦

きつねのはなし
【著者】森見登美彦
【出版社】新潮社
【初版】2009年
【形態】文庫
【単行本】2006年
【他出版】- - - - -
【シリーズ】ノンシリーズ
【ジャンル】ファンタジー


【あらすじ】
「知り合いから妙なケモノをもらってね」籠の中で何かが身じろぎする気配がした
古道具店の主から風呂敷包みを託された青年が訪れた、奇妙な屋敷。彼はそこ
で魔に魅入られたのか(表題作)。通夜の後、男たちの酒宴が始まった。やがて
先代より預かったという“家宝"を持った女が現れて(「水神」)。闇に蟠るもの、お
まえの名は? 底知れぬ謎を秘めた古都を舞台に描く

森見さんといえば『四畳半神話体系』のような作風を連想しますがこの作品は
『宵山万華鏡』と同じ作風になっています。
実際に宵山の祭りが描かれている作品もありました。
表題作となる『きつねのはなし』がベースになっている短編集となっていますね
時系列は分かりませんが、芳蓮堂という骨董屋と女主人のナツメさんそして
キツネの面とケモノが各お話に関わっています。
連作短編ではありませんが同じ世界の中での出来事という感じですね
ホラー作品という感じではありますがどちらかと言いますとダーク・ファンタジー
なのでしょうね
残念な点は時代背景が分かりづらかったかな骨董を扱っているために
一時台前ぐらいの時代背景だと思いましたがふとコンビニが描かれていた
りいてビックリします。

♪ きつねのはなし
表題作になります。このタイトルに惹かれて借りましたがタイトルの割に
重く暗い話でした(^^;
時系列的にはこの作品が最後なのかな?
芳連動という骨董屋の主人ナツメさんに惹かれてバイトを始めた主人公は
天城という愛子男性の家に配達に行きます。
最初に運んだ『ケモノ』は各お話に絡んでいます。以後彼の家に届け物を
するようになる主人公は・・・彼の怪しい雰囲気に飲まれていきます。
彼に頼み事をすると交換条件を出してきますが最終的には主人公の彼女
を・・・
暗い長い廊下に佇む着流し姿でキツネの面をかぶった天城の姿が怖いで
すね

♪ 果実の中の龍
この作品は別段怪しい物が出たり怖い思いをするあけではないのですが
他の作品に描かれていたことが要所要所に挿入されていました
お話は何でも知っている大学の先輩の話が面白く彼がサークリに来なくなってか
らも気にしていましたが古本屋で主人公は彼と再会します
その後何度か出会うたびに話し掛けていましたが彼の部屋で恋人の瑞穂さんと
3人になったときに彼の話が実際の体験談ではなく本などから引用した作り話だっ
たことが判明します。
しかし主人公はそんなことはどうでも良く純粋に先輩の話が面白かったから気に
しないと言いました。
先輩の彼女の瑞穂さんの態度がミステリアスで何ともいえない怖さが感じられ
ましたがそれがなんだか魅力的に感じた作品ですね

♪ 魔
他の作品でも登場するケモノが直接登場し主人公と対峙する唯一のお話でした
主人公は大学生で高校生の家庭教師をしていました。
剣道部の2人の兄弟と幼なじみの女の子夏尾の3人が界隈の通り魔事件と関係し
ています。そしてその事件の元凶は『ケモノ』だったのです。
このケモノが後に『きつねのはなし』の天城に芳蓮堂経由でわたるのか、天城の死後
野に放たれたのか不明です。また作品最後には逃げてしまいましたが
この本ではその後登場していません

♪ 水神
水を描写した作品で幻想的な怖さを醸し出した不思議なお話でした。
生前謎めいた行動を取った祖父のお葬式の夜に突然家の水が減っていくという
現象が起き・・・ここでも芳蓮堂のナツメさんが登場します。
芳蓮堂が父親の家宝を持ってくるということで3人の兄弟と主人公はお酒を飲み
ながら待っています
その間に不思議な現象が起こったり主人公が父親から聞いた家族の謎を思い
起こします
要所でその父親から聞いた話が回想という形で短く挿入されておりより家族の
謎が引き立っていました。
家族構成は祖父に三人の息子がおり,最初の妻との間に弘一郎,孝二郎。
二番目の妻である花江との間に茂雄。主人公は茂雄の息子となっています
とりわけ主人公のおばあさんになる花江さんの死が謎になっていますね
お手伝いさんの話では家に取り憑く何かの仕業だと言うことらしいです
彼女から父と叔父達は早く家から出た方がいいと言われていたそうですね
いったいこの家でなにが起きているのか、芳蓮堂が持ってくる家宝が何か
関係しているのでしょうか・・・

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