【MOVIE】 スティーヴン・キング / 痩せゆく男
【制作年】1996年
【鑑賞】DVD
【制作国】アメリカ
【上映時間】92分
【原題】THINNER
【配給】アスミック・エース
【原作】スティーヴン・キング 『痩せゆく男』 文芸春愁
【監督】トム・ホランド
【出演】ロバート・ジョン・バーク / ジョー・マンテーニャ / カリ・ウーラー
ルシンダ・ジェニー / マイケル・コンスタンティン / ジョーイー・レンツ
【あらすじ】
ジプシーの老婆を轢死させた男が警察署長、判事と共に事件をもみ消す。だが
ジプシーの長老が現れ、男に「痩せていく」と宣告すると、男は日々痩せ細って
いき…
作品になります。
主人公なのにどちらかというと悪徳な弁護士が運転中に奥さんにアレをしても
らい恍惚となっているときにジプシーの老婆を撥ね殺してしまいます。
ほんとうなら主人公の過失で実刑のはずですが判事と結託して無実になります
激怒した老婆のお父さん御年100歳以上に判事と主人公は呪いを掛けられてし
まいます
判事はどんどん皮膚が腐っていく呪いで主人公は毎日7キロほど痩せていく
というもので元々ぽっちゃりを通り越してデブだったのにみるみる痩せていき
最終的には骨と皮になってしまいます


面白いのは主人公が善ではなくアウトし見えるジプシー側が善なんですよね
ですから助かるために必死な行動をとる主人公が実は自業自得な訳で
彼が呪いを掛けたジプシーを責めるのは筋違いなのです
肉親を撥ね殺しておいて政治の力で無罪放免これは許されることではないわけ
で後半は報復合戦になってしまいジプシーの犠牲者も増えていくので老人も
彼を許すことにします。
報復合戦に持ち込んでしまった主人公のやり方も褒められませんが・・・
また呪いを解く方法もある意味罰といえます。

呪われた血を入れたパイを誰かに食べさせれば相手は死ぬけど呪いは解けて
体重が戻るというものです。
老人は主人公におまえに良心が残っているのなら自分でパイを食べろ告げて
去って行きますが・・・
主人公がとった行動は自分の主治医と不倫していると思った奥さんにパイを
食べさせてしまいます。
そして翌朝まんまと奥さんは死にましたが友達の家に行かせていたはずの
最愛の娘が実は家に居てパイを食べてしまっていたのです。
っして彼女の口から奥さんが浮気していたのではなく主人公が見たのは主治医
のほうが言い寄っていた姿だったのです。
最後は皮肉に満ちた終わりで、ホラー作品ですが人間の醜さを怖さにした
作品といえます。
主人公を演じた俳優さんはかなり大変だったみたいですね、よくわかりません
が太っている姿がどうにも特殊メイクのように見えたので降っている状態から
痩せたのではなく痩せた状態で特殊メイクで太って見せていたのではないでし
ょうか、いつものように店員役でキング氏が出演されています
結構なしゃく映ってました。

◆ 痩せゆく男
スティーブン・キング
文芸春愁
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