ねむりねこのゲームと本と映画のお部屋

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【NOVEL】 殺人鬼 [著] 横溝正史

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【著者】横溝正史
【出版社】角川文庫
【初版】2006年
【形態】文庫
【単行本】- - - - -
【他出版】- - - - -
【シリーズ】金田一耕助シリーズ
【ジャンル】探偵


【あらすじ】
あの晩、私は変な男を見た。黒い帽子を被り、黒眼鏡をかけ、黒い外套を着た
その男は、義足で、歩くたびにコトコトと不気味な音を立てていた。そして男は
何故かある夫婦をつけ狙っていた。彼の不審な挙動が気になった私は、その
夫婦の家を見張る。だが、数日後、その夫のほうが何者かに惨殺されてしま
い―。表題作「殺人鬼」をはじめ、「百日紅の下にて」も収録した短篇集。名探
偵・金田一耕助が四つの事件に迫る。

金田一耕助シリーズの短編集になります。金田一耕助シリーズの長編は『八墓村』
を代表に猟奇殺人事件というイメージだと思いますがこの短編集で扱っている
事件は比較的普通の事件を扱っていました。
タイトルが魅力的ですね、収録されているのは4編で特に『百日紅の下にて』と
言う作品は興味深かったです。またこのお話の終了後に彼は獄門島にわたった
と語られています。

♪ 殺人鬼
元夫によるストーカー行為におびえる人妻が頼ったのは近所に住む探偵小説家で
した。
この作品は殺人鬼夫婦に利用されそうになった小説家との関係が最後のオチに
効いていて面白かったです。
金田一耕助の出番は終盤で小説家が語っていたように彼の登場で一気に解決に進
みます。
短編でしたが人物描写が入り組んでおり事件の真相はなかなか面白かったです

♪ 黒欄姫
この作品はちょっと分かりやすかったですね、動機はともかく犯人だけは簡単に
わかりました。
黒欄姫と呼ばれるセレブな万引き常習犯がデパート内で殺人を犯してしまいます
責任者はそんなはずがないと三角ビルと呼ばれる寂れたビルの5階にある金田一
耕助探偵事務所に赴くのでした。
黒いドレスに黒いヴェールで顔を隠した貴婦人その正体はその責任者しかしりま
せん、そして彼女が万引きをするのを止めてはいけないという取り決めがありま
したが、宝石コーナーのベテランが席を外している間に入社間もない子が対応し
たこと、そして新しくフロア責任者になった人に話がまだ通っていなかったこと
で万引き騒動に発展してしまいます。
しかし事件はそれだけにとどまらずに喫茶コーナーで元フロアチーフ殺されてい
るのが発見されます。彼と黒欄姫が会話しているのを目撃されており黒欄姫は
殺人事件の容疑者になってしまうのでした。しかし彼女の正体を知っている
責任者はそれはあり得ないと金田一に訴えるのでした。
なりすましのトリックというのは容易に想像が出来てそのタイミングからも偽物
の正体はバレバレでした。

♪ 香水心中
香水メーカーの社長に捜査依頼を受けた金田一は等々力警部と一緒に軽井沢へ
そこで発生した心中事件が女社長の息子だったのです。
金田一はそれが心中ではないと見破り事件の真相にたどる着くのでした
仲の良かった兄弟達しかし・・・出来の良いはずだった長男そして奔放で問題ば
かり起こす次男でしたが本質は全く逆だったという人物像がお母さんの目を曇ら
せていました。


♪ 百日紅の下にて
この作品は語りによる過去に起こった事件の真相の解き明かしでした。
義足の男が思い出の場所で涙に暮れているとそこへ復員風の男がやってきて
彼に人を訪ねました。まさに彼が探している人物が自分だったことで彼の話を聞
くことに、その男は戦地で一緒だった男の頼みで彼が戦争に行く前に起こった事
件の真相を突き止めてほしいと頼まれておりまたその事件で自分は犯人ではない
事を告げてほしいと言われていました。
義足の男はその事件の説明を始めます。それを聞いた上で復員風の男は自分が
知っている話とつなぎ合わせて事件の真相を推理しました。
その結果義足の男の勘違いと戦友が本当に殺したかった人物が義足の男が愛する
女性を殺した犯人だったことを知るのでした。
彼が勘違いしたおかげで図らずもあの事件で死んだ人物こそが二人の共通の
敵だったことを知るのでした。
そして義足の男が愛する女性と仲が良かった戦友は愛する女性の姉弟たっだ事が
復員風の男によって知らされるのでした。
悲嘆に暮れ絶望していた義足の男は救われたのです
立ち去る彼に名前を聞くと彼は金田一耕助と名乗り今から獄門島へ渡ると告げて
去って行くのでした。



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