【MOVIE】 ヘンダーソン夫人の贈り物
【制作年】2005年
【鑑賞】DVD
【制作国】アメリカ
【上映時間】103分
【原題】MRS. HENDERSON PRESENTS
【配給】ユニバーサル・エンターテイメント
【原作】- - - - -
【監督】スティーヴン・フリアーズ
【出演】ジュディ・デンチ / ボブ・ホスキンス / ウィル・ヤング / クリストファー・ゲスト
ケリー・ライリー / セルマ・バーロウ / アンナ・ブリュースター
【あらすじ】
1937年、夫を亡くしたヘンダーソン夫人(ジュディ・デンチ)は莫大な遺産を手にす
る。ひとりで途方に暮れていた彼女はウィンドミル劇場を衝動買いし、マネージャ
ーとしてショービジネスのプロであるヴァンダム氏(ボブ・ホスキンス)を雇う。彼ら
は1日中ノンストップでミュージカルコメディを上演することを決め……。
のでこんなに感動する素晴らしい作品だとは思いませんでした。
イギリスで初めてヌ-ドレビューを登場させた実在の劇場ウィンドミル劇場が舞台
で1937年、富豪の未亡人ローラ・ヘンダーソンが復興させ多くの若い兵士達に安
息と歓びと希望を与えたという実話を元にしてました・・・ヌ-ドもなかなか許可が
取れずヘンダーソン夫人の友人クロマー卿に取り入って「動かなければ」と言う条
件が付いてようやくOKがでます。
ここが大きな誤解でした。
彼女たちの裸体の美しさすばらしさには「ストリップ」のような下品さはなく芸術の
域に達していました。
「動かない」と言うことを最大限に生かしてると思いました。
あくまでミュージカルなんです。

背景の美術としてポーズを取り効果的にミュージカルの一部として美を醸し出して
いてそこには確かなる芸術が存在していました。
お客さん達は彼女たちの美しさに惹かれていて、ストリップを見に来るような下品
で愚かな客達とは全く違ってます。
だからこそ老若男女問わず集まり戦場となったときには多くの若い兵士達が集ま
ったと思うんです。
兵士達を追悼する歌などでは涙するお客さん達そして兵士達の表情が印象的で
した。

こういった作品でもあるにかかわらず全く重苦しいところもなくポジティブにそして
和やかな作品に仕上げているところに好感が持てました後半モーリーンが犠牲
になるシーンは流石にぐっときましたが全体的に戦時下であっても歓びを忘れな
いように勤める彼らの姿勢が感動的です。
泣ける感動とはまた違った感動を与えてくれる素晴らし
い作品でした。

自由奔放な大富豪の未亡人を演じたジョディ・デンチさんの演技も素晴らしく彼
女の魅力が存分に出てましたね、オスカーにノミネートされるわけです。
数年後に『あるスキャンダルの覚え書き』のような役を演じるとは思いませんね
相方の支配人を演じたボブ・ホスキンスがまた魅力的でした。

劇場を運営し彼女たちの代理の父親として家族のように接し彼女たちからも慕
われる姿はいいですね、ラストでの屋上でヘンダーソン夫人に
「踊りませんか。一度だけ」と声をかけ夕暮れの屋上で・・・悪態をつきつつも楽
しげに踊る2人の姿が最高です。
あのシーンを見るだけに見るのも有りだと思わせる演出だと思った。
戦時下であり空襲時でも決して劇場を閉めることのなかったウィンドミル劇場
前大戦で21歳の一人息子を亡くしたヘンダーソン夫人だからできた英断です。

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