【MOVIE】 ヒトラーの贋札
【制作年】2007年
【鑑賞】DVD
【制作国】ドイツ
【上映時間】96分
【原題】DIE FALSCHER
【配給】クロックワーク
【原作】- - - - -
【監督】ステファン・ルツォヴィッキ-
【出演】カール・マルコヴィクス / アウグスト・ディール / デーヴィト・シュトリーゾフ
マリー・ボイマー / ドロレス・チャップリン
【あらすじ】
1936年のドイツ、ベルリン。パスポートや紙幣など、あらゆる偽造を行うプロの贋作
(がんさく)師サリー(カール・マルコヴィックス)。犯罪捜査局の捜査官ヘルツォーク
(デーヴィト・シュトリーゾフ)に捕らえられた彼は、マウトハウゼン強制収容所に送
られる。そこは犯罪者の送られる刑務所ではなく、ユダヤ人を対象にした収容所だ
った。
それに携わったユダヤ系技術者達のサボタージュによる反抗を実話に基づいて
制作された作品です。
それにしてもドイツによる国家規模で贋札をばらまいて敵国の経済にダメージを与
えようと考えるなんて勝つためならどんなことでも!って感じですね、主人公は贋札
作りやパスポート偽造の世界的にも有名な人物で彼の技術を利用した将校達その
技術のおかげで収容所内でも彼らだけ特別待遇を受ける壁の外と中では別世界
しかし結果を出さなければ元の収容所に返されると言うだけあってみんな真剣です。
主人公は元々一匹狼で仲間意識も乏しかったけどこの工場に移されたことで仲間
達みんなの命を考えるようになります。

そんな主人公を演じたカール・マルコヴィクスさんは見事でした。
戦争が終わり贋札をくすねようとした将校から奪い返し戦争の終わった世に出て
行った彼だけど彼のうつろな表情贋札とはいえ大金を手にしているにもかかわらず
むなしさを漂わせる表情とても素晴らしかった。
最後カジノで総てのお金を使い切ってしまう姿に同胞達の血と汗と涙
同胞達の限りない犠牲の上に存在しているに過ぎないことに主人公は気づいてい
たんだなと、彼の絵の才能は自分でもいってました偽造という形でしか評価できな
いと画家として評価されるよりもお金儲けに使う、これは捕まる前の台詞だったけ
どラストの彼の心理はそんなものではなかった。
ナチ収容所のお話は多いし悲惨な状況だったことを描いた作品ばかりだけどこうい
うこともされていたんだなと初めて知りました。

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