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ねむりねこのゲームと本と映画のお部屋

ねむりねこが大好きなレトロゲームと小説と映画のお話です。
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【デッド・ゾーン】 著:スティーヴン・キング

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出版社:新潮社
形態:新潮社文庫(初版1987年)
発表年:1979年
翻訳者:吉野 美恵子
原題:The Dead Zone
他出版社:なし
ジャンル:ホラー
シリーズ:なし


【あらすじ】
ジョン・スミスは人気者の高校教師だった。恋人のセーラとカーニバルの見物に出
かけたジョンは、屋台の賭で500ドルも賭けたなぜか、彼には当たりの目が見えた
のだ。愛を確認しあったその夜、ジョンは交通事故にあい、4年半の昏睡状態に陥
った。誰も彼が意識を取り戻すとは思わなかったが、彼は奇跡の回復を遂げた。
そして予知能力も身につけていた。そして彼の悲劇は始まる

事故がきっかけでえた予知能力により能力者ゆえの苦悩と4年半植物人間として生
きた時間の差を描いた作品です。
お祭りの屋台の賭で能力の片鱗を見せるとこから始まるのは映画「フェノミナン」に
通じますね、てっきり似たような作品になるのかな?
って思ってたんだけど全く違った作品になってました。
この作品も「キャリー」みたいにサスペンスたっちでもホラーたっちでもありません
上巻では事故に遭い植物人間となり4年半眠りにつくそして目覚めるとこまでを描き
始めて看護婦さん相手に予知能力を開花するんです。
下巻ではその能力による彼の苦悩が描かれてます。苦悩とは体に触れることによ
その人の過去や未来が自分の意志に反して見ることができるという物で潜在意識
が強いほどはっきり見えるようです。
彼がその能力を披露するたびに周りからは奇異と恐怖の目で見られる、彼自身は
助けるために使った能力でも相手には恐怖心しか与えないその事実が彼をおっく
うにしていきます
そして何より4年半もの月日がどれだけ長かったか、自分の周りのあまりの変化に
驚愕する姿がいたたまれない特に恋人セーラの結婚はショックだった。
確かに4年という月日は大きいと思う今から4年前を思い出してみるといいです。
思いっきり進歩してる携帯にしてもパソコンしてもその違いがわかるよね自分が
四年前に寝たきりになり今の時代に意識を取り戻したら?
この作品の主人公と同じ思いを味わうんじゃないかなたったの4年といえども時間
と進歩の早さは4年というのは長すぎるんじゃないでしょうか
またこの作品でも主人公の母親はどうしようもない狂信者です「キャリー」の母親
ほどではないけど酷いもんです。
どうもスティーブン・キングという人は私と同じ宗教に対して否定的な気がする
彼の母親と父のやりとりもなんだか悲しいな狂信者の戯言を毎日聞かされる父親
が可愛そうでも彼女が最後に残した主人公へのメッセージは結局的を得ていたん
だよね、狂信者でも母は強ですね
ラストでの主人公の決断はやりきれない、未来がわかった故の選択だろうし自分
自身に時間が無いという焦りもあったのかもしれない彼の取った行動は地球を救っ
たでもそれがわかるのは残念ながら本人だけなんですよね
彼はあのときの事故で死ぬべきだったのか?そして彼の予知という能力を与え蘇
生させたのは神のみわざなのかそれはわからないけどどちらが幸せだったんだろ
うね、彼自身なやんだことでもあるけどこの作品を読んでる途中自問自答してみま
した自分にすぎた能力なんていらない、それが私の答えです。

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