ねむりねこのゲームと本と映画のお部屋

【著者】ホリー・ジャクソン
【出版社】東京創元社
【翻訳者】服部京子
【発表年】2019年
【初版】2021年
【原題】A GOOD GIRL`S GUIDE TO MURDER
【形態】文庫
【ジャンル】ミステリー
【シリーズ】ノン・シリーズ

あらすじとタイトルが本の内容を如実に現していますね、主人公ピップは高校生
5年前に女子生徒が行方不明になり恋人が殺したという疑惑が、そして彼は自殺体
として発見され失踪事件は彼が彼女を殺し自身も自殺したという形で決着が付いた
ピップはその男子生徒と親しくてその結果に納得がいっていなかったところ学校の
自由研究を利用して自身で彼の身の潔白を証明しようとするというお話です
自由研究という形を取ることで事件関係者達にインタビューをしていき推理して
いきます
警察関係者にもこの形なら話は聞けるという所も大きいですね
と言うか自由研究の一環ですといえばみんな協力してくれるのもある意味凄いで
すね
殺人事件の関係者なのにピップにいろいろ話してくれます
とはいえ喜んで協力という感じではもちろんないですけど、ピップと加害者の弟
と共に5年前の事件を追います
そもそも自由研究の題材に5年前の事件を調べることというのが通っちゃうのが
アメリカだからなのか、日本ではまず許可が出ないだろうという感じですよね
真相が明るみになったとき逮捕されたのは4人だった
事件の真相はなかなかよくできています
無実を信じた家族と一人の少女が奇跡を起こすという感じです
タイトル的にも事件の真相と対比しても重すぎず軽すぎずでとても読みやすかっ
たです
読み手も一緒に推理できるようになっているので楽しめました

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