【読者よ欺かるるなかれ】 著;カーター・ディクスン
出版社:早川書店(初版1983年)
翻訳者:宇野 利泰
発表年:1939年
原題:The Reader is Warned
形態:ハヤカワ・ミステリ文庫
単行本:なし
他出版社:なし
ジャンル:ミステリー
シリーズ:ヘンリー・メリヴェール卿
【あらすじ】
女性作家マイナが催した、読心術師ぺニイクを囲んでの夕食会。 招待客の心を
次々と当てたぺニイクは、さらにマイナの夫の死を予言する。 はたして予言の時
刻、衆人環視の中で、夫は原因不明の死を遂げた! ぺニイクは念力で殺したと
いうが、逮捕しようにも証拠がない。 遅れて到着したヘンリー・メリヴェール卿に
ぺニイクは新たな殺人予告をするが……不可能と怪奇趣味を極めた著者のトリッ
クに、読者よ欺かるるなかれ!
ていたので見え見えでした。
思念のチカラで人を殺せると公言し実行したかのように見せていたけど見え見え
だったのでそっちには目がいきませんでした。
なのでやつとは別に殺人犯が居るとすぐに分かりましたがでは誰が犯人?とな
ると動機を持つというか自ら公言してしまった人間がもう一人いたのでトリック云
々ではなく犯人の予測はできました。
読み終わって正直当たって良かったという思いです(^^;
しかし事件自体は簡単なものでして利用した者される者と役割のはっきりした作
品でした。
読者よだまされるなよと宣言するタイトルを付けたカーにフェア精神を感じます。
読後気になるのはいかさまがばれたペニイクのその後とサンダーズ博士と婚約
者がどうなったのかです。
特に博士のフィアンセは結局旅行中に知り合った紳士とどうなったのか・・・旅行
から帰ってきたのかこないのか・・・事件よりもそっちが気になって仕方なかったり
して




