【死都伝説】 著:クライブ・バーカー
出版社:集英社(初版1989年)
翻訳者: 宮脇 孝雄
発表年:1992年
原題:Night Breed
形態:集英社文庫
単行本:なし
他出版社:なし
ジャンル:ホラー
シリーズ:ノンシリーズ
【あらすじ】
永く精神病の治療をつづけていたブーンは、あるとき、自分がジキルとハイドのよう
な二重人格者で、無意識のうちに残虐な連続殺人を繰り返していることを知って愕
然とする。絶望した彼は自殺を企てるが果たせず、《暗黒の神に選ばれた殺人者》
が住むという異次元の闇の町ミディアンへ行こうと決心した。ブーンはそこで何を見
たのか…そもそこにうごめく異形の民《夜の種族》とはなにものか。この血塗られた
闇の世界をつかさどるバフォメットとは…?
闇の種族との事件を扱った作品です。
主人公は連続殺人鬼と思い込んでいたらかかりつけの精神科医がマスクの悪霊
に取り憑かれていて彼に自分が殺人鬼だと暗示をかけられていました。
そして彼にスケープ強盗として殺されてしまう、しかし死んだはずの
彼は闇の種族の一員としてよみがえり復讐に動き出す。
彼の最愛の奥さんも彼が生きていたと思い最愛の夫を捜しだすそして闇の種族と
の邂逅を果たすのでした。
ちょっとストーリーが映画的ではあるけど実に面白いホラー作品でした。
闇の種族ってヴァンパイアのことではなくゾンビというわけでもないようです。
彼らを束ねているのが魔族のバフォメット一般的には魔女達を束ねサバトを取り仕
切る悪魔とされていますがこの作品では違う解釈の元に描かれています。
彼の登場はほんの少しだけど続編があるようなのでそちらで出るんじゃないかな
最後各地に避難した闇の種族達を再び集めて再生をしばらばらに分かれたバフォ
メットの体を探すことを命じられた主人公達の今後も気になりますね




