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ねむりねこのゲームと本と映画のお部屋

ねむりねこが大好きなレトロゲームと小説と映画のお話です。
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【四十七人目の男】 著:スティーヴン・ハンター

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出版社:扶桑社(初版2008年)
翻訳者: 公手 成幸
発表年:2007年
原題:The 47th Samurai
形態:文庫
単行本:なし(1983年)
他出版社:なし
ジャンル:アクション
シリーズ:ボブ・リー・スワガー


【あらすじ】
硫黄島で玉砕した日本軍大尉の遺品を携え、ボブ・リー、侍の国へ!父アールが硫
黄島から持ち帰った日本刀を持主に返還すべく現代の成田空港に降り立ったボブ
リー。銃を捨て剣を取った名スナイパーが、日本を舞台に大立ち回りの大活劇!


作者がアメリカ映画のレベルの低下に嘆き沈んでいるときに日本の侍映画「たそが
れ清兵衛」見て侍にとりつかれたようです。
侍の書物を読みあさり侍映画を見まくりそしていつしか自分のキャラクターで侍小説
を書こうとおもいボブ・リーを主役とした本書が書かれたようです。
モチーフは「忠臣蔵」・・・敵のボスはショウグンでリーダーの剣の使い手は通称近藤
勇だそうな・・・
いろいろな人から日本の情報を仕入れて日本文化と現在の日本社会を勉強したよう
ですけど所詮はは付け焼き刃だしいったい誰が何を教えたんだよと言いたくなるよう
な世界観・・・思わずいつの時代の日本だよ!って思った。
いつも思うんだけど日本文化である侍をモチーフにしたいという外国作家の人の気持
ちは嬉しいけどしっかり勉強してリサーチしてほしいよね、「ハンニバル・ライジング」
の時も思ったけど作者は
3~4年ぐらい日本に住んでみるといいそのくらいしないとよその国の文化は生活習
慣は理解出来ないって思う、作品自体はあれほどの狙撃と早撃ちの技術を持ったボ
ブ・リーが刀をもって戦うのが想像つかなかった・・・日本人の侍魂を理解しようとする
姿もなんか滑稽だった。
出来るなら新しい気キャラを立ち上げてほしかったな感覚としてはスティーヴン・セガ
ール主演制作の「イン・トゥ・ザ・サン」と同じ世界観です。
今時刀が主要武器のヤクザなんていないって(笑)
でもこうして日本人と日本文化をリスペクトしてくれるのは正直嬉しいです。
面白いのは数々の侍映画を見てきた作者ですがハリウッド制作の「ラストサムライ」は
認めないそうです。
この作品でボブ・リーも60歳・・・ラストでは孤児となった少女ミコの里親になりアメリカ
につれて帰ることが出来るようになりました。
次回作はどうなるんだろうかと不安です。と言うより60歳のボブ・リーをまだ働かせるの
か?って感じです。
心配なのはアメリカでこの作品を読んだアメリカ人達が日本は未だにこういう国だと勘
違いすることですね・・・

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