【地軸変更計画】 著:ジュール・ヴェルヌ
出版社:東京創元社(初版2005年)
翻訳者: 榊原 晃三
発表年:1889年
原題:Sans dessus dessous
形態:創元SF文庫
単行本:(1996年)
他出版社:なし
ジャンル:SF
シリーズ:ノンシリーズ
【あらすじ】
189X年、アメリカ政府は北極の未発見の地域を各国間で競売にかけるという突拍
子もないことを思いついた。アメリカは北極実用化協会という謎の団体を代理人に
立てるが、これこそは20年前、『月世界へ行く』で人類初の月旅行を成功させた大
砲クラブの仮の姿だった。みごと落札に成功した彼らだが――その途方もない真の
目的とは?
今度は地球の地軸を動かして北極大陸の埋もれた資源を自分の物にして大金持
ちになろうと企みます。
北極大陸をオークションで買い取るという手法がすでに笑えるんだけどまあこの時
代だから仕方がないのか北極大陸の氷を溶かしきることがどれだけ自然破壊を起
こすか理解していないのがよく分かります。
海面上昇により消える島があるとまでは書いてあったけどその程度ではすまない
のでしょうけど、っで地軸を変える方法がこれまた砲弾を使うっていうからまた笑っ
ちゃうわけでもちろんエンターテイメントとして書かれて入るんでしょうけどいかに
ヴェルのの想像力が優れているかというのはこの時代でこういうことを考えつくこと
でしょう、またよかったのはロイは世界的な大ひんしゅくを受けながら何も考えず
に実行して失敗していることですね、ただし失敗しているとはいえ多大な犠牲者を
出しているのだけどその点は彼ら前回同様何も感じるところがないようです。
それが科学の進歩に必要なこと?と当時は考えられていたのかな~




